病名

菌状息肉症(きんじょうそくにくしょう)

  • 概要

    菌状息肉症は皮膚にできる悪性リンパ腫のひとつですが、癌と違いものすごく進行の遅い癌です。紅斑期、扁平浸潤期と呼ばれる癌の前の段階が数年〜数十年と長く、その状態のままで寿命を全うされる方もいらっしゃいます。そういった意味から悪性度の低い悪性リンパ腫と言われています。発症する年齢は成年以上にみられ、男女比は2対1で男性に多くなっています。発生の頻度はきわめて低く、日本全国で新たに菌状息肉症にかかる患者さんは100人に満たないほどです。

  • 症状

    菌状息肉症の最初の症状は皮膚にできる紅斑と呼ばれる発疹です。この発疹は様々な形態をとるので湿疹や乾癬として間違って治療されることもしばしばあります。紅斑は腕や足のにできますが、多くは体の中心に近い部位にできることが多いようです。かゆみはほとんどなく、時間の経過とともに紅斑の数も次第に増えていきます。

  • 治療方法

    菌状息肉症は前段階である紅斑期、扁平浸潤期ではステロイドの外用薬による局所的な療法や、PUVA療法と呼ばれる長波紫外線を用いた光線療法がよく行われます。この段階での生命の危険はなく、ほとんどの人が治癒したり、症状がこの段階で止まるなどの良好な成績を上げます。次の段階である腫瘤期に進むと治療は化学療法や放射線療法がおこなわれるようになります。この段階では予後の見通しは悪く、体の調子を一部の人は次の段階である内臓浸潤期に進んでしまいます。内臓浸潤期では化学療法や放射線療法などの治療が行われますが、予後は極めて悪く通常一年未満となっています。

  • まとめ

    菌状息肉症は癌の前段階で症状をとめることができれば恐ろしい病気ではありません。中には何もしなくても症状がおさまり普通の生活をまっとうできることもあります。ただ、症状が進行していくと非常に恐ろしい病気であることを考えるとできれば早めに治療を開始しておきたいところです。菌状息肉症は発疹と間違って診察されることが多いので、確定診断には皮膚組織の一部を採取して、病理診断を行う必要性があります。もし皮膚にできた発疹や乾癬などの症状が長い年月に渡って治らず、症状が悪化している場合には皮膚科の先生に組織検査をお願いして確定診断を出してもらうのが良いかと思います。

  • 菌状息肉症に関する投稿フォーム

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    病名 菌状息肉症
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