病名
基底細胞癌(きていさいぼうがん)
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概要
基底細胞癌は皮膚癌の一種で、基底細胞と呼ばれる皮膚細胞の最下層で発生する癌のことです。発生する場所は皮膚であればどこでも発生しますが、日光にさらされやすい頭や顔、首のあたりに良く発生します。発症する年齢は基本的に長く日光にさらされた高齢の人が多くなります。基底細胞癌の外観はさまざまで、こぶのように盛り上がったり、中央部がただれて潰瘍のようになったものなどがあります。素人には判断が難しい場合もありますが、専門医がみれば一発でわかるものなので、皮膚のできものがなかなか治らない場合は迷わず専門医を受診することをお勧めします。基底細胞癌は皮膚が紫外線にさらされることで発症する確率が上がる癌です。特に色白の人は可能性が高くなりますので、日当たりの強い日に外出する際には日焼け止めクリームを塗ったり、帽子をかぶったりするなどの予防策が重要になります。
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症状
基底細胞癌は基本的に癌ができた部位だけの症状です。癌ができた部位の皮膚が痒くなったり、潰瘍のようにただれたり、出血をしたりします。
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治療方法
基底細胞癌の治療は癌を外科的に手術して切除することが基本です。手術では癌から5ミリ程度離れた部位まで広く切除します。手術が不能な場合には放射線療法や化学療法が選択されますが、そういった例は極めてまれです。
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まとめ
基底細胞癌は皮膚癌の中では最も予後の良い癌であり、ほかの臓器へ転移することはまれです。そのため治癒率も95パーセントと高く、ほとんどの人が癌を切除するだけで治ります。ただ、基底細胞癌を発症した人は再発する確率が普通の人よりも高いことが知られており、定期的な皮膚科の受診が必要です。
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